2012年度の入試がすべて終わりました。この学年の方は3.11の震災の年にあたり、この影響をかなり受けました。日本にとって大きな天災で、このような時の対応を否応無しに家族で考えることになりましたし、様々な仕事の変化、また近い方の不幸があった方もいて、受験どころではないという時期もありました。
その時期を淡々と乗り越え、時間をかけて精神的な安定を取り戻して受験に向ったのがこの年の特徴でした。
年長さんは春頃からスタートと思っていた方も5月頃まで伸ばしたり、家庭学習を中心に考えていた方も多かったと思います。なんといっても3月末の伊豆での年長合宿の決行が危ぶまれました。やめるのが一番安心なのは言うまでもありません。でも新年長のこの時期に、宿泊を伴うような長い時間生徒と接し、生徒を知ることは、教師としても必要で、お子さんにとっても母と離れての宿泊を体験することは今後の成長にとっても必要でした。これがこの年の年長にはできないとなると、その後どのように進めていったら良いか大変心配でした。その時、申し込みをしていたご父兄の方から「教室での開催はどうでしょうか?」という提案をしていただきました。参加申し込みをしていただいた方に中止をお伝えすることはなんとしても避けたい一心で、教室での合宿代替案を提案しました。そのメニューの変更はスタッフとともに必死で3時間くらいでだしたと思います。教室での初めての合宿はとても思い出深いものになりました。母子分離は東京でもできるということがわかりました。
一方、幼稚園受験のかたは5月頃からどんどん増えてきて6月には2クラスに増設されました。とても熱心でセミナーや講演会には年長さんに負けないくらいの出席率でした。
夏期講習の申し込みも受付当日で定員になる位の意欲で、スタッフ側も喜んでレッスン作りに励みました。
夏前から通常コースに加えてニコニコキッズで週3回くる方が幼稚園受験の方には増え、大変活発な年になりました。お子様達もどんどん制作や運動ができるようになり、2歳児3歳児の力を見せていただきました。幼稚園受験の方は面接の練習も願書の書きかたも早めに取り組んでいただき、心配な方はあまりいませんでした。
年長はこの年から埼玉校の試験日程の変更や淑徳小の推薦入試開始初年度で大幅に例年と変化がありました。
淑徳の推薦入試が11月1日となり、他校と併願を考えていた方は迷った末に推薦をとりました。難関校挑戦か安全に推薦入試かは、選択が難しかったことでしょう。できれば一般入試で挑戦をしていただきたかったのですが、推薦入試と一般入試で全員合格をいただき、本当に良かったです。
また、推薦入試が行動観察中心でペーパーテストがなくなったことで、ペーパー学習に力を入れなくなったりする傾向もありました。こちらでは例年のレベルがわかるので、最低限の力をつけてほしいと思い、推薦条項も設けて指定したレッスンや講習、父母セミナー参加を必須としました。第一志望だからということだけではなく、集中力や基礎的な力を身につけていないと、入学してから困ることになるのです。
ペーパーがなくなり行動観察が入試に出るということになり、今度は秋以降、その対策を受験者の方からやってほしいとの声が上がり、淑徳小行動観察対策講習を直前期に行いました。4月からの「みんなで遊ぼうコース」を受講していた方は少なく、後半慌てました。
推薦入試を選んだ方は、成績優秀な方も多く難関校挑戦ができずに残念でした。
ということは推薦入試で合格した方は国立入試の抽選に通り合格してもいかないことになります。
国立小入試に関しては、筑波大学附属3次選考合格が1名でました。筑波対応プチアフターパスポートの方です。11月後半から試験の日まで教室に毎日というくらい通い、ペーパー、ちぎりを入れた指示制作、クマ歩きを行いました。悲願叶って良かったです。
年長の受験が縮小傾向になりましたが、小学校36校、幼稚園19校の57校の合格をいただくことができました。国立コースをのぞき全員合格でした。
変化にとんだ1年でしたが、皆さんが無事に受験を終えて良かったと思います。
今年の教訓は「どんな事態が起きても子供の成長のために行うべきものは行う」
「志望校の調整のための話し合いは直前まで行う」「心配なことは先延ばしにせずご両親と話し合う」ということでした。課題に立ち向かうことはこれからも最後まで取り組んでいこうと思います。
2012年1月 室長 矢崎絵美 |